池田拓哉
山梨県都留市役所の庭木に新たな人気者たちが仲間入りした。ところで「猫型ロボット」の右隣は、なんだ? 今年も想像力をかき立てる作品が人々を楽しませている。
庭木を愛らしく剪定(せんてい)したのは市内に住む水越勝明さん(78)。4日に国民的人気の猫型ロボットと、ある動物の顔を約4時間かけて完成させた。昨年に製作したアニメの人気キャラクターなどと一緒に四つの顔が並んだ。
「左から二つ目はパンダなんだけど、見える?」
作品の前でやや自信なさそうな水越さん。昨年は人気キャラクターの敵役の女の子を左に並べて作ったところ、「リーゼントのおじさん」「議員かも」などと様々な臆測を呼んだ。
新作の「パンダ」も市役所内で「あれは何なのだろう」「かわいい動物みたいだけど」とさっそく話題に。「同僚にパンダと教えてもらって納得した」と話す職員もいた。
水越さんはパンダの新聞写真を参考にして刈り込んだといい、「イラストのパンダみたいに仕上げたらわかりやすかったかなあ」と苦笑い。猫型ロボットは、剪定中に通りがかりの若い男性から「もう少し口を大きくしたら」とアドバイスを受けて修正したという。
昨年から市に依頼されて剪定を担当している。「みんなの心を和ませたい」と工夫を凝らす。年数回の作品の手入れも欠かさない。
「今年の出来は80点!」。猫型ロボットのように大きな笑顔で胸を張った。(池田拓哉)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル